愛の味
このサイトは、ｍｏｄｅｒｎ−ｇｒｅｙが出演したＴＶ、ラジオなどからの話しを
独自に編集しました。
今だから、好きなバンド、好きなメンバーのことを書いてみようと思います。
今週、僕が語るのは、『夕暮れ』 そうですね、いつもテーマって、その日にラジオ始まる１時間くらい前にぽっと与えられて、いろいろ考えるんですけど。 『夕暮れ』、僕にとっても、『夕暮れ』って"夏の夕暮れ"は、そんなに悲しくはないんだけど、「冬の夕暮れ」って悲しいよね。すごいね。なんであんなに悲しいんのかな。太陽が沈んでいく、なんて言うのかな、沈む…そのほんのかすかな…しかもその１日の最後の命っていうのかな、それがすごく「冬の夕暮れ」ってとりわけ感じるんだよね。それで、なぜか何か燃やしている匂いとか、すんだよね。[秋の夕暮れ]って。なぜか、燃やしている匂いっていうのが、陽がとっぷりと暮れたら、いつまのにか匂ってないんだよ。夕暮れのときだけ、ぷーんと匂っていて、小さいころすごく不思議な気持ちに思っていて、いまだに思い出すと「なんでなんだろうなぁ」と思うんですけど。僕にとって「冬の夕暮れ」って、すごく悲しいもので、なんか切なくて悲しい。っていう印象があります。 『夕暮れ』ってたくさん僕の中でいろんな場面があって、たとえば、友達とか学校時代の友達なんかと、河原でバーベキューをして、その匂いがたちこめてみんなで食べて、「あー、お腹いっぱいだ」とちょうど夕暮れが、河原の山の果ての方に夕暮れが来りする。そういう「河原の夕暮れ」とか。 彼女とデートしたときに、散歩しようっていうことになって、家の周りを散歩しているんだけど。いつのまにか違う路地に入ったりして、それがどんどん違う道に行っちゃったりして、じゃぁこのまま勢いでこのままずっと散歩しようって、楽しい時間をその子と過ごしながら、うろうろして、ずっとぐるぐる周って、そしてへとへとになつて、へとへとになりながら散歩しているときの町並みっていうのかな、そういう町とかね、そのときに見た「夕暮れ」とか。 あと小さいころに夏の終わりに近づいてきて、海で泳ごうかなと思ったら、夏の終わりだから白いくらげがいっぱい浮いていて、その中で泳ぎながら、「海に沈む夕暮れ」とかね。 あと、冬場。ドライブしようっていって、車に乗って、友達と山の方へとずっと上がって行って、朽ちてる。葉っぱがなくなっていて、木々が裸になっていて、なぜかそうなった木の枝と枝の間から、冷たい風が吹いてくる感じが「冬の夕暮れ」。あのひとときって、なぜか、そういう枝と枝の間から、冷たい風が吹いてきて、そして高台で、その夕焼けっていうか、夕暮れを見下ろす形で同じ目線で見たりとか。そういう冬の夕暮れっていうのは、「山の夕暮れ」の印象にありますね。 "夏の夕暮れ"ってそうやつて考えると、なにかこう、懐かしいっていう印象があるけれども、「冬の夕暮れ」、少しちょっと悲しい…かな……すごくよく覚えているのは、「冬の夕暮れ」。でも、この夕暮れが、終わったらまた朝、全てのものが生きとしいけるものが、また息をしだしだす、だから、悲しいとか切ないとかいってちゃぁだめなのかな。僕はなんか喋りながら思ったんですけど。 いろんな『夕暮れ』についての思い出っていうのは、たくさんあります。「冬の夕暮れ」、これからどんどん冬に近づいてきて、僕の言っているような『夕暮れ』が間近に迫ってきて、経験する人もいるだろうし、僕もまたそういうような体験をするんだろうけどね。ずっとこういう風に『夕暮れ』のことを語り合える場を、作れればいいなぁと僕は思っています。 みんなはどこで夕暮れを、誰といったい見て過ごすんでしょうね。 |